スマホの次のデバイスとしてひそかに個人的期待をよせているウェアラブルメガネ。
しかし、街中などで常用できないデザインや不必要機能ばかり搭載されているモノが多い。
そんな中、JINSが10月14日に発表したJINS MEMEはデザインが優れていて目線やまばたきを計測できて凄くよさそう。
ということで、発売当日に開店ダッシュで手に入れてから使用したみた感想を交えながらレビューしていく。
結論としては2万円は安いし今後にも期待大。気になってる人は購入の価値があるデバイス。
だけど、デメリットもあるのでこの記事をぜひ参考にしてほしい。
JINS MEMEでできること
現在提供されている主だった機能としては、作業姿勢と集中度合いの情報の表示。
2つの情報をアプリによって視覚的に確認することができるため、姿勢を正すようになったり集中している時間を増やそうとする。
その結果、生産性が向上する。
この作業姿勢と集中度合いという2つの情報は、JINSMEMEに搭載されているセンサーによる計測データから推測される。
センサー計測できるのは、メガネの傾きと移動方向・眼球の動いた方向。
作業姿勢については、メガネの傾きによってわかる。
また、集中度合いについてはまばたきから推測することが可能で、まばたきしたかどうかは眼球の動いた方向から推定できる。
JINSMEMEに搭載されているセンサーから、作業姿勢と集中度合い情報のフィードバックをアプリで表示。
それによって、JINSMEMEを掛けている人に生産性の向上を促す効果が得られる。
外観
JINS MEMOは一目見ただけでは普通のメガネと区別することができない。常用しても全く違和感のないデザインに仕上がっている。
これなら掛けたまま外出しても使える。
JINSMEMEが普通のメガネに見えるのは、中心部にセンサーとバッテリーを集約しているから。
しかも、センサーパーツの重量はわずか6g。
普通のメガネと重さがほぼ変わらないので掛け心地が良い。
付属品
メガネ以外の付属品は、メガネケース、付属品用ケース、鼻パッドの換え、充電用クリップ。
2つのケースは質感が良くて高級感がある。
鼻パッドはJINSMEMEのセンサーを取り替えることで普通のメガネにすることができる。
充電はクリップ式
専用ケースが用意されているとケース充電式かと喜んだけども違った。
充電はクリップ方式。
メガネ中央のセンサー部にクリップをはめる箇所があるので挟む。
旧JINSMEMEは充電端子直つなぎだったことを考えると改善はされている。
しかし、ワイヤレスイヤホンで主流のケース式充電式に慣れているとめんどくさすぎる。
さらに充電ケーブルは付属しておらず準備する必要がある。
しかも端子はType-BのmicroUSB。
クリップをケーブル一体型にするか、クリップが無くてもいいのでType-Cにしてほしかった。
もちろん一番良いのはケース充電式。
バッテリー持続時間は2日
ただ、朝から掛けて1日使用していてもバッテリが半分以上残っており、2日間使用していてもデータ計測はできた。
寝るときはメガネを外すのでその時に充電すれば十分に間に合う。
microUSE+クリップ式充電は端子は増えるしめんどうだけど、充電回数が少ないと考えれば許容できる人もいるはず。
ただ、めんどうになって使わなくなる人は少なくなさそう。
掛けたときにやや違和感あり
掛け心地については満足している。センサーが6gと軽いため普通のメガネと同じ取り回しができるため。
ただ、JINSMEMEに搭載されている3点眼電位測定というセンサー故の違和感がある。
3点眼電位測定というのは中央センサーの銀色部分の3箇所が皮膚に接触している必要がある。
3つのうち2つは鼻パッドなので違和感はないんだけど、3点目は眉間の辺りに接触させるのでJINSMEME特有の違和感がある。
痛いというよりもこそばゆい感じ。ただ、1日も使用していれば気にならなくなったのですぐに慣れる程度。
あと、眉間の銀色部分が接触していないと眼球の上下運動が計測されなくなってしまう。そのため、メガネのずれには気を配る必要がある。
iPhoneかiPadが必要
2021年10月時点ではAndroidユーザーはアプリを使用できないため注意。
JINSMEMOで計測されたデータを集約して通知等をしてくれる専用アプリはiOSでのみ使用できる。
そのため、iPhoneかiPadを持っている必要がある。
一応、Android版も11月にリリースされる予定。今すぐ購入して使いたいAndroidユーザーは注意してほしい。
生産性を上げたいなら買った方が良い
充電方式がいまいちだったりなどのデメリットがあるもののメリットの方が大きく購入して良かった。
そのメリットが生産性の向上。
姿勢を計測されているという緊張感があるため背筋の伸びた状態で作業する。
集中力が落ちてきている状態なら一旦休憩を挟むことによって、集中力を適宜回復させることができる。
また、これらの姿勢が悪かったり集中力が落ちるタイミングでアプリ通知によって適宜知らせてくれる。
つまり、文字通りJINSMEMEを掛けるだけで、1日を通した生産性の向上を実感できた。
数日の使用でも効果を十分実感できるため、継続使用することで得られる生産性向上のメリットに対して約2万円の投資は安すぎる。
そのため、生産性を上げたい人は購入することをおすすめする。
特にメガネの買い換えを検討しているなら少し金額を上乗せするだけで手に入るJINS MEMEは絶対に購入した方が良い。
Amazon限定 JINS SCREEN Kit
(追記)現在は一般販売を終了してしまっている。残念。
Amazon限定商品としてJINS MEME+JINS SCREEN Kitが23,100円で発売されている。
通常版19,800円よりも少し割高ではあるものの、5,500円のブルーライトカットレンズとセットされているためお買い得に購入できる。
ブルーライトカットレンズを使いたい人はAmazonでの購入を検討しても良いかもしれない。
入力デバイスとしての可能性
またJINS MEME Lab Projectで今後発表されるControllerというプロジェクトでは、視線による操作を予定している。
これは視線の動きや瞬きなどで、パソコンで言うマウスやトラックパッド、スマホで言うタッチ操作などを代替できるというもの。
メガネ型のガジェットで悩ましい入力操作を、JINSMEMEの小さなセンサーパーツから計測される目の動きだけで補おうという意欲的なもの。
今後の発表に期待したい。
他にもLoggerアプリでJINSMEMEで計測したデータを取り扱うことができるため、何か面白い発見があった場合は記事を作成する予定。
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