Mi 11 Lite 5Gは発売されたミドルレンジスマホで現状最強の機種。
最強の理由は従来のスマホスペックや価格のバランスを良い意味でぶっ壊しているから。
おそらく2021年中に対抗できるミドルレンジスマホは現れない。下手すれば2022年も。
というわけで、今回はMi 11 Lite 5Gを実際に触ったレビューと性能の壊れっぷりを紹介していく。
Mi 11 Lite 5Gの特徴と感想
Mi11Lite5Gの全体的な特徴と感想は次の通り。
良いと感じるところ
- ボディがマット加工で渋い。指紋が目立ちづらい
- ディスプレイサイズが大きい
- リフレッシュレート90Hzでぬるぬる動く
- AI補正で手軽に映える写真が撮れる
- 4250mAhの大容量バッテリー
- おサイフケータイ対応
- 薄くて軽い
- 日常使いでキビキビ動くのSoC性能(Antutuスコア 52万1千点)
- 価格43,800円の実売約2万円程度の低価格
悪いと感じるところ
- 夜間の動画性能は苦手
- 防水性能が弱い
- 特定ゲームでかくつく
Mi 11 Lite 5Gの外観
黒スマホ大好きの僕はトリュフブラックを購入。ホントはシトラスイエローも可愛くて迷った。
マット加工されており落ち着いた雰囲気。
キラキラ背面も良いけど個人的にはマット加工の方が好き。
マット加工は指紋が目立ちにくいのも良い。ケースつけない派の僕にとって指紋跡の問題は重要。
ちなみに四角い不自然な跡は背面シールを貼ったまま3週間使い続けた罰。夏休み明けの日焼け跡みたいで恥ずかしい。
めんどくさがらずに購入したらすぐに背面シールは剥がそうね。
上面にはカメラとセンサー類がシンプルで主張が少ないデザインで鎮座している。
隣にはおサイフケータイに使うセンサーのFelica。使いやすさを考えたら上部なのは常識。
カメラ部の出っ張りは結構薄くデザインされている。
ズボンポケットに入れたときの引っかかりが少なくて使いやすい。
側面デザイン
上部マイクとリモコン用の赤外線センサー。
スマートリモコン導入で全てのリモコンが押し入れに入っているので地味にありがたい。
ディスプレイ側には受話口兼スピーカー。
左側には音量ボタン、電源ボタン。電源ボタンには触れるだけで反応する指紋認証センサーも付いている。
下部にはスピーカー、充電用のUSB Type-C端子、マイク、SIMカードスロット。
USB Type-Cからイヤホン用3.5mmへ変換するアダプタを付属してくれているため優先イヤホンも使える。
SIMカードスロットは表裏式。
セットする部分にバネのような構造があるのでちょっとやそっとでは落ちないようになっている。
ちなみにMicroSDも使えるけども、2番目のSIMと同時に使うことができない点には注意が必要。
90Hz対応の有機ELディスプレイ
インカメラはパンチホール。気にならない程度の小ささで左上にある。
前面はほぼディスプレイでベゼルがほぼない。ホントに5万円以下のミドルレンジスマホか、なんだこいつ。
ディスプレイに採用されている有機ELのメリットはあまり感じなかった。
理由としては液晶品質も年々上がってきているので室内利用での大差はないから。
ただ、晴れの日の屋外利用などではディスプレイの明るさが必要な時は見やすさに差を感じる。
リフレッシュレート90Hzが想像していたよりもぬるぬるした動きで快適。スクロールするだけで気持ち良くなる。
ディスプレイサイズが6.55インチもあると動画視聴やウェブブラウジングの快適さが段違い。
4.7インチのiPhone8を仕事でたまに触ると画面が小さくてつらい。もう小さいスマホには戻れない。
大画面化の弊害としてのデメリットとして、手の小さい人が片手で操作するのは難しいかもしれない。
両手操作にするかバンカーリングの使用は必要。
ただ、Mi11Lite5Gは他の大画面スマホに比べると片手操作の取り回しが良い。ような気がする(完全に感覚値)。
6.8mmの薄さと158gの軽さが理由。たぶん。
Mi 11 Lite 5Gのカメラ性能
Mi 11 Lite 5Gはカメラデザインが主張抑えめだったけど、性能に関しては抜かりない。
良く使いそうなカメラ機能で撮影した写真を交えながら紹介していく。
カメラのAI補正が映える
AIオンの標準カメラで撮影した料理。
野菜類が強めの色で表現されていてビビッドな仕上がり。Instgramで映えそうな写真。
一方でお米は自然な色合いで表現されていて全体として自然な仕上がり。雑穀米は美味。
次はAIオンの標準カメラで葉っぱと青空とビルを撮影。
青空や緑がはっきりとした色で表現されていてメリハリの効いた映えた写真。
次はAIオフにして同一アングルの写真。
AIオンの写真と比較すると全体的に控え目な印象。
見比べるとAIオン時にメリハリをうまく効かせて自然な仕上がりにしてくれているのがわかる。
68M(高解像度)モード
同一アングルの64M(高解像度)モード。
標準モードだと4640 × 2088サイズだったものが64Mモードだと9280 × 6944サイズになる。
Mi 11 Lite 5G上で見ている分には縦長になった以外に違いがほぼないけど、パソコンで見ると違いがわかる。
細かい部分まで拡大しても耐えられるほど精細に撮影できている。
パソコンでも見る予定なら64M(高解像度)モードで撮影した方が良い。
もっと言うなら中途半端な性能のデジカメよりもMi11Lite5Gの64Mモードの写真の方が高画質。
広角レンズ
次は広角レンズでAIオンにて撮影。
標準レンズだと視野の範囲内を切り取る感じだけど、広角カメラだと視野全てを撮影できるといった印象。
大自然とかで撮影してみたい。
ズームはデジタル
標準カメラに戻ってAIオンの2倍ズーム。
デジタルズームなので画質は荒くなるけど注視しないとわからないレベル。
Mi 11 Lite 5G上で見る分にはセーフ。パソコン画面でよく見るとわかる。
標準レンズでAIオンの5倍ズーム。
Mi 11 Lite 5G上では大丈夫に見えるけど、パソコン画面で見るとすぐにわかるくらいの荒さ。
標準レンズでAIオンの10倍ズーム。
Mi 11 Lite 5G上でもわかるほどの荒さ。
デジタルズームなので過度に期待はできないけど、5倍までなら使える。
夜景は標準レンズなら○
次は夜景モードの標準カメラ。
明るい部分をほどよく強調して、色味のメリハリを効かせて映える写真に仕上げてくれている。
写真が上手くなった気になる。
次は夜景モードの広角レンズ。
画角は広がって迫力があるんだけど、明るい部分の大半がつぶれてぼやけてしまっている。
広角レンズでの夜景撮影は苦手。
ただ、ぱっと見は映える写真に仕上がっているので多くの人は綺麗に感じると思う。
ポートレート
ポートレート(背景ぼかし)モードでAIオン撮影。
うさぎの真後ろにあるポールの処理が微妙な感じ。Mi 11 Lite 5Gはポートレートが苦手。
うさぎも心なしか不服そう。
マクロレンズ
スーパーマクロモードでAIオン撮影。
Mi11Lite5Gはマクロレンズも搭載されており、肉眼で見るよりも詳細に撮影することができる。
おしべがくっきり映っている。
ただし、少しでも動くとピンボケした写真になってしまうのである程度の撮影回数を覚悟する必要がある。
Mi 11 Lite 5Gの動画性能
昼は手ぶれ補正が効いていてうまく撮影できる。
一方で夜は全てのモードでノイズが入ってしまい苦手。
標準レンズの手ぶれ補正
まずは手ぶれ補正機能を有効にして昼間に撮影した動画。
階段でも手ぶれ補正が強力に効いている。
ちなみに手ぶれ補正なしの動画が下記。揺れが抑えられているのでお好みで。
広角レンズの手ぶれ補正
広角レンズの場合は手ぶれ補正の有無を選択できないが、常に手ぶれ補正オン状態。
階段もなめらかな動きで標準レンズよりも自然な仕上がり。
画質は落ちるけどもなめらかさを重視したいなら広角での撮影がおすすめ。
夜景の動画性能は弱い
次は夜に手ぶれ補正機能を有効にして撮影した動画。
手ぶれ補正は効いているんだけど歩く度に全体にノイズが走るため、避けた方が無難。
次は夜に手ぶれ補正機能を無効にして撮影した動画。
動画の揺れは抑えられており、全体にノイズが走る場面が少なくなっている。
具体的にどの程度ノイズが入るのかは動画を見て判断して欲しいんだけど、言われないと気にならない人の方が多いかも。
夜の撮影は手ぶれ補正は無効にするのが良い。
最後に夜の広角レンズでの動画撮影。
標準レンズの手ぶれ補正有りと同様、歩く度に全体にノイズが入ってしまっている。
夜は広角レンズでの動画撮影は避けた方が無難。
Mi 11 Lite 5Gのスペック
最後にスペック関連について紹介していく。
防水性能が弱い
Mi 11 Lite 5Gのスペック的な弱点はこれだけ。
一応IP53だけど、水しぶきが大丈夫なだけで水中に落とすとアウト。だから、防水には非対応だと考えた方が良い。
お風呂タイムでの使用を考えている人は他のスマホを用意した方が安心。
おサイフに対応
Mi 11 Lite 5Gはおサイフケータイに対応。
使いやすさを考えてスマホ上部に配置されている。
QRコード決済が根付いてきたとはいえおサイフケータイでかざすだけの決済はスマートで楽。根強く愛用者がいるのも納得。
Antutuベンチマークのスコア高すぎ
Snapdragon780G搭載のMi 11 Lite 5GのAntutuベンチマークのスコアは52万1千点。
LINEやウェブブラウジングといったライトな用途ならサクサク動く。
スコアとしては激重ゲームでもこなせるけど、一部のゲームは相性が悪いという報告が挙がっている。
ソフトウェアのアップデートで改善される可能性はあるけど、過度な期待は禁物。
とはいえ、Antutu50万点越えスマホが43,800円で購入できちゃう。
今までのスマホ市場が壊れた瞬間。スマホの性能競争の激しすぎ。
大画面と大容量バッテリー
ディスプレイサイズは6.55インチと大画面。
またバッテリーも4,000mAh越えの大容量。余裕で1日持つ。
高速充電に対応しており1時間程度USB Type-C充電ケーブルに繋げば充電は90%以上になる。
軽すぎる
カタログスペックは159gで実測値は160g。フィルムが既に貼られているのでおそらくその分。
そしてMi 11 Lite 5Gがスマホ市場のバランスが壊したものの1つが、この軽さ。
ディスプレイサイズ6.55と大きい上に、バッテリー容量4,250mAhと大容量。
それにも関わらず小型スマホ並みの重量の159g。
1日持ち歩けばすぐにわかるんだけど、軽さは正義。
スマホ市場の重量バランスを見事に壊してしまった。
薄すぎる
軽さだけでもバランスブレイカーなんだけど、薄さでもスマホ市場のバランスを壊しに来ている。
多くのスマホが8mmを超えている中、Mi 11 Lite 5Gは6.8mm。薄すぎ。
数字で見ると微々たる差なんだけど、薄さも日常使いに重要なんだと気付かされた。
特に感じるのはMi 11 Lite 5Gを持ったときと、胸やズボンのポケットに入れて持ち運ぶとき。
1mm程度の差だけど快適。
複数のスマホがある中で自然とMi 11 Lite 5Gを手に取ってしまう。
薄さ以外もやばいのに、さらに薄さバランスも壊した。
スマホ市場のバランス壊しすぎ
Mi 11 Lite 5Gのデメリットは次の3つ。
- 夜間の動画性能は苦手
- 防水性能が弱い
- 特定ゲームでかくつく
夜間動画はどのスマホもノイズが走るから仕方ないし、他の2つも多くの人にとってはデメリットとしては弱すぎる。
一方でメリットはてんこ盛り。
- ボディがマット加工で渋い。指紋が目立ちづらい
- ディスプレイサイズが大きい
- リフレッシュレート90Hzでぬるぬる動く
- AI補正で手軽に映える写真が撮れる
- 4250mAhの大容量バッテリー
- おサイフケータイ対応
- 薄くて軽い
- 日常使いでキビキビ動くのSoC性能(Antutuスコア 52万1千点)
- 価格43,800円の実売約2万円程度の低価格
特にスマホ市場のバランスを壊してしまったSoC性能のコスパ・軽さ・薄さが強すぎる。
Mi 11 Lite 5Gは2021年を代表するミドルレンジスマホ。
そして現状で最もおすすめできる最強スマホ。
カタログスペック
ディスプレイサイズ[インチ] | 6.55 |
ディスプレイ | 有機EL |
解像度 | 2400×1080 |
リフレッシュレート[Hz] | 90 |
SoC | Snapdragon780G |
メモリ[GB] | 6 |
ストレージ[GB] | 128 |
バッテリー[mAh] | 4250 |
ワイヤレス(Qi)充電 | × |
セキュリティ | 指紋(側面)/顔 |
おサイフ | 〇 |
防水防塵 | IP53 |
デュアルSIM | nanoSIM × 2 |
重量[g] | 159 |
サイズ[mm] | 160.5 x 75.7 x 6.8 |
価格[円] | 43,800 |